
秀麗富嶽十二景
横浜で育った子ども時代、晴れて遠くまで見える日だと、家からも、小指の爪先ほどの富士山が見える時がありました。そんな冬の朝には「ほら富士山!富士山だぞ!」と父が大興奮していた記憶があります。
というわけで、よそ者としては山梨へ引越してきて3年経っても、圧倒的な大きさで仰ぎ見る富士山についつい感激しちゃうのですが、地元山梨の皆様はこの点、総じて反応薄いですよね…。
「富士山はいつも、あそこにあるよ?昔から同じ大きさだよ?」…はい、そりゃそうでしょうとも。
とはいえ、そんな地元の方でも「富士山の眺めが特にすばらしい」と太鼓判を押してくれている場所はいくつかあって、今月のエルクツアー目的地は、大月市が選定した「秀麗富嶽十二景」のひとつ、「百蔵山」でした。(エルクさんのツアーについては前回の山のブログへ →要害山(ようがいさん)へ)
国中(くになか)と郡内(ぐんない)
山梨県の中でも、甲府を中心とする国中エリアと、大月を中心とする郡内エリアは、行政管理その他、分けて取り扱われることが多いです。私の所属する税理士会も、2支部(甲府支部と大月支部)に分かれています。
このふたつのエリアの間にあるのが、笹子峠。甲州街道最大の難所で標高1,096メートル、この交通事情が、ここで地域が分断されていた大きな理由です。笹子峠を突破する鉄道のトンネルは明治36年に開通、一方道路のトンネルの方はかなり遅れて、昭和13年に開通。相当な難工事だったようですね。
というわけで大月、今では甲府と車で1時間ほどで行き来はできるのですが、なにせ山岳県山梨、家から近い国中エリアにも山ほど山があるため、大月方面の山にはなかなかひとりでは行きません。他の方に目的地を決めていただくと、ふだん行かない場所に行けていいなあ。
春が、楽しみになる山でした
今回の参加者は14名、他の参加者の方の顔も見覚えてきて、地元の近い山好きの方々とお話するのは楽しかったです。どうして人の持っている山道具は魅力的に見えるんだろう?(なんだかストックがほしくなっています)
百蔵山、全般に整備された歩きやすいコースでした。天気も雲ひとつない晴天で、頂上からのきれいな富士山は、山梨側からではなかなか見えないという宝永山もくっきりと見えました。山頂付近には桜の木がたくさん植わっていたので、4月には桜と富士山の競演が見られそうです。
秀麗富嶽十二景、これまでに岩殿山・九鬼山・百蔵山に登りました。(近々、滝子山へも行く予定)
わたしにもいつか、秀麗な富士山を見慣れる日が来るのでしょうか。
