楽しい骨折生活 in 山梨甲府エリア~その他のお金編~

(物理的に)転んでもタダでは起きるな!
ということで、今回の骨折を税理士らしく金銭面から振り返ろうと思います。

もくじ

家計簿と事業用の会計帳簿を元に、3ヶ月の経費を集計してみました。
・病院代 → 13,000円
・装具代 → 9,000円
・通院費 → 30,000円
・通勤費 → 45,000円

→計 97,000円

このうち装具代に含まれている足底板については、一旦20,000円を支払って、後日健保から14,000円の補てんをしてもらったので、差引額で記載しています。
また実際には家事ができない間、日常生活の費用も少し増えた部分もありますが、そのあたりの細かい経費はこの際、省略します。

なお、この記事は楽しい骨折生活 全3回シリーズの3回目です。
1回目はこれ→ 楽しい骨折生活 in 山梨甲府エリア~生活編~
2回目はこれ→ 楽しい骨折生活 in 山梨甲府エリア~医療費控除編~

思ったよりは、出費は多くなかったです

3ヶ月で約10万円の負担、どうなんでしょうね。
確かにそれなりの金額ですし、かからない方がいいです。ただ、思ったより莫大な出費にはならないんだな、というのが正直な感想です。

特に病院代、こんなに少なくて済むんですね。毎回レントゲンも撮っていただいたので、もっとかかるかと思っていました。ただ薬の処方はほぼなし、ギプスは最初に作ったのをずっと使っていたので、そのあたりで抑えられた部分があるのかもしれません。
とはいえ実際には3割負担でこの金額なので、健康保険制度に感謝です。

さて、保険ではどうにもならない交通費の負担のほう。これは痛かったです。
でも、自家用車を使っていると甲府でタクシーやバスに乗る機会がほとんどないので、よい経験にはなりました。車がない生活って、ほんとに大変ですね。

民間保険に入っていたら

「そうだこんな時、医療保険が使えたら!」と思って、20代の頃から加入している保険のしおりを出してきて確認してみました。残念、ケガによる通院は保障の対象外でした。
ただ、特約を付けておけば通院の場合も保障がされたみたいです。ケガの特約の掛金は月650円、保障内容は通院1日につき3千円、この他骨折の場合には一時金として5万円。

この特約を付けていた場合、受け取れる保険金はいくらだったのか。今回、通院は全部で8回だったので、3千円 × 8回+5万円 = 74,000円。
97,000円 ▲ 保険金74,000 = 自己負担23,000円になったという皮算用になります。

一方、年間保険料は 月650円 × 12月 = 7,800円。私はこの保険に15年間入っているので、当初から特約をつけていたとしたら、保険料の負担は7,800円×15=117,000円。
採算として、どうでしょうね。

個人の感想ですが、ぜひ入ろうと思うほどではないかなあという印象です。今回は手術などもなく、自己負担が想定より少なかったので、そこまで必要性を感じませんでした。
もし手術があったとしても、病院代は健康保険の高額療養費制度などで一定額手当されることを考えると、現時点ではこの特約に大きな魅力を感じてはいません。

労災保険に入っていたら

以前にブログでお勧めした労災保険の特別加入
こちらはどうかというと、今回の場合、これも使えません。

就業中の事故ではなく、また通勤経路での事故でもないからです。
今回転んだのは、遠方から来てくれた税理士仲間の方と食事をした帰り道でした。
自分の中の感覚としては、業務上ではないとも言いきれないのですが、でもやっぱり、これは事業場で本来の仕事をしている最中でもないですし、通勤中や出張中でもないです。

このあたり、ある程度個別の事情によるところはありますが、今回は対象外。
という訳で、治療費に関しては健康保険の適用を受けることになったわけです。

労災保険の特別加入は、現場での作業などが多い方にはぜひおすすめしたい(こういった方の場合、民間のケガの保険も加入対象外だったりします)のですが、私のような事務的な作業が多い職種だと、加入していても補償と見合わない場合が多いのかなと思います。

義肢装具士さんて、はじめてお世話になりました!

足底板を作成してくださったのは河村義肢の義肢装具士さん。
毎週決まった曜日に整形外科へ巡回して来てくださるので、装具の必要な患者さんは、その日にまとめて予約を受けて対応されているとのことでした。

義肢といえば、映画「逃亡者」、印象的だったなあ(←昭和生まれ)。
義肢装具士さんって国家資格なんですね。そして全国に養成校もあるんですね。
はじめて見るお仕事だったので、ひとりで大興奮していました。

義肢装具士とは_公益法人日本義肢装具士協会
https://www.japo.jp/about-prosthetist/aim-prosthetist.html

型取り材(切り花のオアシスみたいな触感)に足を埋めて型をとって1週間後、ぴったりサイズの足底板を作っていただきました。
世の中色んな仕事があるんですねえ。専門分野のある仕事、かっこいいです。

健康保険の申請手続は、若干屈辱的でした(個人の感想です)

さてこの足底板、一旦は自費で支払するのですが、支払日から2年以内に申請すれば、健康保険から補てんを受けることができます。この点は、病院や義肢装具士さんからも案内がありました。

それはありがたいのですが、その手続内容がちょっと、問題で。
加入している健康保険(国保・協会けんぽ・健保組合等)により、若干異なる場合はありますが、基本的に申請に必要な書類は3つ、装具代金の領収書・医師による装具の装着証明書・それから各健康保険が用意している申請書です。

個人的に問題だったのが、最後の健康保険独自の申請書。
「初診日・装着日・ケガの原因を書け」、まあいいでしょう。書きますよ。
「装具を装着した足の写真を送れ」、イヤです。そんなもの送りたくありません。

いい年して、なぜ自分でも直視したくない足のどアップ画像を人に送らないといけないのか…自意識過剰なのはわかってますが、しみじみとカナシイ気持ちになりました。
まあ送りましたよ?送りましたけど、心によくわからないダメージを負いました。

調べてみると平成29年頃、この装具代の補てん制度を悪用した不正請求が相次いだことを受けて、厚生労働省からの指導で申請手続が厳格化されたみたいですね。
治療用装具に係る療養費の不適切な請求事案について 平成29/12/27厚生労働省

悪用を考える人のせいで、本来不要な手順が増え、正常な申請をする人や事務処理をする人がとばっちりを受ける、税金の世界でもとてもよく見る構図だなあと思います。だから今回の件、健康保険側が悪いわけじゃないんですけどね。

私って、日々生まれ変わっているんだ!(物理)

若干尾籠なお話で申し訳ないのですが、、。
1ヶ月半、ギプスを巻いたまま過ごしていて、感動したことがありました。

自分の皮膚のターンオーバーを目の当たりにしたことです。
原理は知っていましたが、この短期間でも肌が層になって入れ替わっていくさまが見られるのは面白かったです。本当に、鱗みたいに皮膚が積み重なっていくのが見えるんです。
あと、ようやくお風呂に入っていい許可が出た後の…(以下自粛)

髪の毛だって日々抜けるわけですから皮膚だってどんどん変わっているんですよね。
でも普段は気付かないので、新鮮でした。
あ、治療中も右足以外はちゃんとお風呂に入っていましたよ?あとギプス取れてからはちゃんとお風呂に入っていますよ?念のため。

何もしなくても身体の表面はこうやって一生けんめい、日々入れ替わっているのだから、中身の心や頭も古く&固くならないよう、柔らかく保ちたいなと思った次第です。

これを機に生活習慣が改善するのではと期待しましたが…

松葉杖があると言っても、健康な状態と同じようにスイスイ動けるわけではありません。杖で移動するのはやっぱり大変なので、つい、なるべく動かなくてすむように、という方向で暮らしてしまいます。

そんな生活していたら不健康になるのでは、と心配していたのですが、ようやくギプスがはずれた日、試しに体組成計に乗ってみたところ、かつてない優良な数値が!

おそらく、下記のような生活の変化によるものだと思います。
・好き勝手動けないため、早寝早起きになり睡眠時間も増えた。
・「ちょっとコンビニへ~」ができず、余計な間食などがなくなり体重が減った。
・動くときには常に上半身を酷使する必要があり、筋肉量が増えた。

「これぞまさしくケガの功名!この状態を維持できるなら、この生活の苦労も報われるというもの!」なんて、思ったんですけどねえ。。

ようやく杖なしで歩けるようになって、好きなところに買い物にも行けるようになったら、ほんとに何を食べても美味しい!自由に動けるって幸せ!
ちょうど年末年始で家族が来ていたのもあって、楽しく過ごしているうちに1ヶ月で3kg太りました。はい、元どおり(いや、むしろ増えてる)。

家計簿、事業計画の手がかりにもなる資料です

「あの時どうだったっけ?」「こんなことがあったら、どのくらい出費が増えるかな?」なんて思ったとき、家計簿をつけていると、面白いです。
家計簿、「節約のため」というイメージがあるかもしれないですが、どちらかというと、自分の家庭オリジナルの統計を作っている、ととらえていただいた方がいいです。

ときどき個人事業主の方から、「1ヶ月の生活費、いくらくらい引出すのが適切ですか?」なんて質問を受けることがあります。でも生活費って、ご家族の人数や生活スタイルにより、その人毎にびっくりするくらい幅があるんですよ。だからその話は正直、私が口を出すところではないです。ご自身のご家庭では何にどのくらいかかるのか、それがあなたに必要な金額なわけですから、これはご自身で把握する必要があります。それが把握できていれば、逆算すれば自ずから、事業で必要な収入額や売上規模も見えてきます。

「うちの場合、何にいくら必要なのか」という個別性が高い情報を把握するためには、その方の生活に基づいた実際の記録が一番信憑性が高く、参考になります。というわけで、家計簿があるといいねという話になるわけです。

家計簿、「きっちり合わせなきゃ!」みたいにこだわってしまう方もいらっしゃいますが、どちらかといえば、大きな視点でとらえてほしいなと思います。おおよそどのくらいの収入を確保すれば生活できるのか、その目安をご自分の実感として認識するための資料として扱っていただくのが適切です。

将来的に開業・独立などを予定されている方は、事業計画だけではなく、ざっくりとでいいので数年分の家計簿をつけておくと、総合的な計画を立てやすくなります。便利なツールも色々出ているので、ご自分なりのやり方で試してみていただければと思います。

おわりに

我が家の家計簿はマネーフォワードでつけています。
当初はExcelで作成していましたが、家族と地理的に離れているという個別事情もあり、クラウドにしてから圧倒的に楽になりました。

なお、複式簿記です。税理士仲間に聞くと、けっこう複式簿記で作成している方は多いみたいです。記帳ミスが起こらない、経費の発生と支払の時期のずれを適切に調整できる等、利点が多いんですよね。複式簿記だいすき。

ただ、これはマニアの話。一般的には、家計簿アプリなどを利用される方が多いと思います。各種口座との連携機能などを利用すれば手間も少ないです。
まずは気軽に、はじめてみてくださいね。

  • URLをコピーしました!
もくじ